泳ぐこと

財源については手帳が手元にないのでまた今度。
なぜスキューバダイビングをやろうと思ったか書こうと思う。
自分の過去をさかのぼるだけなので、情報としての価値は
ほとんどないはず。この日記を書いているやつがどういうやつなのか
ということに興味があれば読んだらいいんじゃないだろうか。
とりあえず自己紹介の一環として書いてみよう。


水泳を始めたのは幼稚園に通っていた頃だ。
あの頃はまだ浦安に住んでいたらしい。記憶にはほとんど残ってない。
髪を洗うときに水が目に入るのを嫌がったから始めさせたという話が
あったりなかったりする。札幌に引っ越してから数年ブランクがあったが
小学校三年のときに再開した。中学三年まで週二回泳いでいた。
毎晩ヨーグルトを食べていたこともあるだろうが、おかげで
骨格はかなり頑丈になった。肺活量も運動してないわりにはあるだろう。


私の家は全然アウトドアという感じではないので、海水浴などに
行ったことはなく、特に行きたいと思ったこともない。
だから海が好きとかいうこともなく、さかなさかなーって喜ぶこともないが
水泳をしてたので潜ったり泳いだり水と戯れているのはけっこう好きである。
息継ぎしないで何メートル行けるかとかやっていくと楽しい。
浮いたり沈んだりする非日常的な感覚もいい。


こういう背景があるが、なんとなく面倒になって高校三年間は
まったく泳いでいない。大学に入ってあだち充の「ラフ」の影響を受けて
水泳部に見学に行き、実際にプールでも泳いだ。体力のなさに愕然とする。
あとあまりにもハードそうだったので、これではほかに何もできないと
感じてやめた。その後は年に2、3回気が向いたらプールで泳ぐくらい。



ダイビングなんて全然考えたこともなかったが、ケアンズに行ったときに
なんとなく体験ダイビングをしたのがきっかけといえるかもしれない。
大学三年の夏に三週間でオーストラリアを一周しようとか思って
往復航空券だけ買ってバックパッカーを始めた。ケアンズに7日も居たのに
グレートバリアリーフを見なかったらなんか間抜けだなと思って
現地で体験ダイビングをしたのがきっかけといえばきっかけ。


透明度は高いし、魚はたくさんいるし、サメも見かけたんだけど
自分にとって一番衝撃的だったのは水中で呼吸できることだった。
息を止めなくていいというかむしろ息を止めてはいけない。
陸上で普通に呼吸するみたいに海中でも居られるということを
これまで知らなかった。追加料金を払ってもう一回潜ってしまった。


あれから三年経って、なぜ今頃やるのかをちょっと考えてみる。
オーストラリアのときにダイビングをしたのはけっこう最初の方だったので
帰国する頃には薄れていたかもしれない。自分の中の優先順位として
潜ることよりもバックパッカーであることの方が上だった。
冬のフランスでは潜れないし、4年のときは院試、卒論が忙しかった。
Cカードは国内じゃなくて海外で取ろうかと思ってたから
あえて行かなかったのかもしれない。でも海外滞在中という貴重な時間を
日本でもできる講習で潰れてしまうのはもったいない気がした。


一応ずっと頭の片隅にはあったけど、まあ急がなくてもいいかと思って
あとに延びていった。しかし、カンボジアで会った人に勧められたり、
アレクサンドリアの灯台の海底調査の本を読んだりして、徐々に
やりたくなってきた。海底でGPSをもって遺跡を発掘したりするのが
楽しそう。沈没船とか洞窟とか危ないけど非常に面白そう。
多少気持ちが高まってきて、雑誌を二冊買った。
どういうプロセスをとるのか、機材にはどのくらいかかるのか、
講習にはどのくらいかかるのかなどいろいろと参考になった。


そして、今年の夏。研究があるので一ヶ月海外に行くのはどう考えても
不可能だけど、二、三日休むくらいならどうにでもなる。
会社に入ったらあまり時間が取れないだろうから、とりあえず資格だけ
とっておこうかと思った。知人でダイビングをしている人なんて
いないのでめずらしくていいんじゃないかとも思っている。


他にも影響を受けたことが少なからずあるけど。とりあえずこんな感じ。
簡単にまとめると、小さい頃から水泳をしていたから水には慣れていて
オーストラリアで体験ダイビングをやって楽しかった記憶があり、
今ちょっと学校を休めるし払うお金もなんとかあるからやってみた、
ということか。昨日8万円くらい払ってきた。次の講習代と軽機材。
陸上だけじゃなくて水中の世界もちょっと見てみたいと思う。