石窟寺院と押し売り撃退

また一ヶ月あいてしまった。9月に行ってきたインド旅行。
書こうと思うことが三回分くらいあるけど、年内に書こう。

石窟寺院までいろいろ

前回はシャトルンジャヤという山岳寺院について書いた。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20061025/1161785334
PalitanaからBhavnagarまでバスで行って、そこから飛行機でMumbai(Bombay)へ。その後夜行列車でAurangabadに行った。何一つ予約なし。Bhavnagarの空港でルピーがなくてドルしかもってなかったので困った。空港でドル使えないよって言われたから。旅行代理店か何かに電話してくれてなんとかなったわけだけど、そのときに「チャイニーズティーンエイジャーがドルしか持ってない」みたいなことを言われてたような気がした。まあそういうことにしておこう。Mumbaiも予約なしだったんだけど、ちょっとまともなシートにすると問題なく買えた。インドで大切なのはお金だな。

エローラ石窟群

ウィキペディアがやたらと詳しい。
エローラ石窟群 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%A9%E7%9F%B3%E7%AA%9F%E7%BE%A4P1010225P1010233
まあこんな感じ。よくがんばって作るよなあ。
エローラには、オーランガバットから日帰りツアーで行ったのだが、その前に立ち寄った城みたいなのもなんかすごかった。
P1010194P1010185
これ何のRPGだよって思った。ゲームとかファンタジーなものの原点ってこういうところにあるのかとなんとなく思う。なんかダンジョンって感じだった。

アジャンター石窟群

それから、アジャンター石窟寺院にも行ってきた。これまたウィキペディアがやたらと詳しい。
アジャンター石窟 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%9F%B3%E7%AA%9F%E7%BE%A4
実際はここまでクリアーに絵が見えるわけがない。
P1010328P1010342
でも地形的にも非常に面白いし、やっぱりよく作ったなと思う。洞窟はたくさんありすぎて、全然覚えてないけど、あの景色、あの雰囲気はしっかりと記憶に残っている。
このあたりは、マラリアの感染者が多数出てる危ない地域なんで注意が必要。蚊に刺されて泣きそうな人がいた。
Lazy Suits - 蚊に刺された
http://d.hatena.ne.jp/pho/20060906/1157559077
あのときは「死」というものを強く意識させられた。

押し売り撃退

基本的に他人を信用しないのだが、そのくらいでは足りないのがインド。どいつもこいつもアグレッシブ。なんでかよくわかんないけど、名前を聞いてくる。聞いてどーすんだよ。きっと名前を聞きたいんじゃなくて、名前を聞く英語しか知らないんだろうな。そんな気がする。
現地ツアーで一緒だった日本人が辟易としてた。きっとスルー力が足りないんだろう。自分も初日は辟易としたけど、そこからどうやって遊ぼうかという方向にシフトした。そうするとなかなか楽しい。

攻撃に転ずる

楽しくないのはやられっぱなしだからだ。向こうが質問をしてこっちが答えるなんてルールはない。嫌がって追い払おうとするからついてくる。質問攻めにしてやればいい。
名前を聞かれたら、名前を答えてすかさず名前を聞く、それからどこ住んでるの?今朝何食べた?それっていくらぐらい?いつもどのくらい稼いでるの?このくらい聞いた。完全にうろたえてて非常に楽しい。
きらきら光る割れた石を持ってきて「ストーン」って言ってくるやつには、ストーンってだから何?見ればわかるよ。何がしたいの?もしかして買って欲しいの?その根拠は?論理的に説明して?という程度。
完全に嫌がられているのは見ていてよくわかる。その変化を見るのが楽しい。

デリート

攻撃に転ずると楽しいけど疲れる。疲れたらかまわない方向に路線変更。無視するくらいなら普通だって思うかもしれないが、そういうことじゃない。存在を認知しないのである。
耳を閉じることができると知ってからまだ半年くらいしか経ってないが、かなり有効だ。何かに没頭しているときに音が耳に入らなくなる現象を利用しているんだろう。かなり快適。目と違って耳に入るのを防げないけど、脳に入ってくるのは防げる。

  1. 10メートルくらいまっすぐ前を見る
  2. 歩くスピードは速くもなく遅くもなく
  3. 話しかけられても目を動かさない。前を見たまま
  4. 反応を一切示さない。道端の石ころなんだから
  5. なんか言ってるような気がしたけど、声が遠ざかる(実際はそばに居るんだけど)
  6. 次の予定とか、自分の人生についてとか考える(完全に存在自体忘れてる)

無視されるというか、存在自体認知されないと面白くないんだろうな。あれだけしつこいと思ってた連中があっさり居なくなる。修行の成果か。どうせ近づいてくるやつなんて金目当てなんだから、全員相手にしなくてもなんら問題はない。セキュリティは大丈夫。別系統なんで。
そういうことを帰国してからもやってるような気がする。上を見てもきりがないけど、下を見てもきりがない。自分よりもやる気のない人を見ても時間の無駄なので、記憶からデリートすることにした。あたかも最初から存在しなかったかのようになっている。もうちょっと正確に言うと、背景というか別レイヤーになっている感じだろうか。自分よりやる気のない人を見て、自信を持ったり安心したりしたら、百害あって一利もないと思うので、常に自分が最下位という意識を持ちたいということ。やる気のない人について話題にするだけ時間も無駄だし、そういうことに脳を使いたくないから忘れることにしているわけである。手厳しいって言われるんだけど、呆れたり突っ込んだりするだけ労力の無駄だって思わないんだろうか。