関心の移り変わり

さっきメッセで話をしていて、MBAとか考えてんの?って聞かれて
いろいろと考えたので、ちょっと記録しておこうと思う。


修士1年、2年のときは、すごく行きたいと思ってた。でも今は全然。
たった一年でここまで気持ちが変わるというのは面白い。
ビジネス書とかハーバードビジネスレビューとか楽しく読んでいた。
戦略系コンサルティングファームばっかり受けてたし、
筆記試験とか、計算していろいろ見積もるのとか楽しかった。
でもまあ二次面接あたりで撃沈することが多く、9社くらい全滅。
今からちょうど2年前の話。いろいろな面で足りなかったんだろう。
結局外資メーカーで知財の仕事。非常に居心地が良く不満は特になし。

ビジネスに対する気持ちが変化した原因は、この2冊の本かもしれない。
Lazy Suits - 未来を変える80人
http://d.hatena.ne.jp/pho/20061231/1167531456

本人が儲かるかどうかじゃなくって社会に対してプラスを提供したのとマイナスを取った差が利益だと思うんですよ。手元のキャッシュを最大化したって別に百年後に何の評価もされないですよね

お金を稼ぐということが重要だということも必要だということもわかっているけど
できるだけお金について考えたくないと思う自分がいる。営利企業において単に
コスト感覚のない愚か者なのかもしれないけど、それが今の本心。
こんなことをいうのは恐れ多いけど、利益を最大化するとか、コスト削減とか
なんかマンネリ化してて、面白くない。まあ個人的な好みの問題だけど。


もうちょっと考えてみると、単なる「ないものねだり」のような気がした。
研究室に居た頃は、当たり前のようにクリーンルームに入って試料作製して
電極つけて冷凍機で冷やして測定とか毎日のようにやってたから
普段やってないビジネス的なものにあこがれてたんだろう。
でもいまスーツのお仕事で、図面は見るけどものは全然見ないから
実験というか何かをつくることにあこがれ始めたのかもしれない。
幸いそこまで忙しい職場じゃないんで、サンデープログラマとか、
make的なものに取り組むとか、そういうことで多少は解決されそう。


やや話がずれてきたかもしれない。ビジネスに対する興味の喪失。
これは他人に対する興味の喪失が影響しているかもしれない。
前からあんまり興味なかったけど、最近著しく無関心になってる。
何が売れてるかとか、何が人気でそうかとか、マスマーケットを
相手にする人はおさえておく必要があるんだろうけど、興味なし。
自分の場合売れているということが逆に作用しそう。
無難だから広く受け入れられたんじゃないかということ。
キャズムを超えてマジョリティをおさえたものって、敷居が低い。
ある程度敷居が高いもので、なんらかのハードルを乗り越えたから
得られるって方が個人的に面白いと思う。売れそうなものに背を向けて
ビジネスを成り立たせるなんて、非常に困難だと思う。


言葉が足りなくてものすごく誤解されそうだけど、
眠いのでここで切り上げることにする。