ものづくり革命

今後少なくとも数年は自分の中で重要なテーマになりそうなこと。
その指針となりそうなものがいろいろと詰まった本である。

ものづくり革命 パーソナル・ファブリケーションの夜明け
ものづくり革命  パーソナル・ファブリケーションの夜明けニール・ガーシェンフェルド

おすすめ平均
stars惜しまれるタイトル

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

人間は情報だけで生存できるわけではなく、それを基礎にして食料や衣料や住居が生産されなければ死滅してしまうから、情報を物質と両方を統合していく研究が必要というわけである。そして現在、このセンターが目指しているのがパーソナル・ファブリケーション、一人一人を対象とした「ものづくり」である。

ソフトウェアよりもソフトウェアとハードウェアの組み合わせに興味があるわけで
ここらへんの考え方には非常に共感する。

需要のある製品を一品だけ生産するのは企業ではなく、製品を必要とする個人が自身で設計し、生産するという改革である。

売れるとか売れないとかつまんないこと考えてないで、
自分が欲しいからつくるというシンプルさが非常に好き。

カルバグの夢は、地方の生活を持続可能なレベルに保つだけでなく、人々が住みたくなるレベルにまで引き上げることによって、人口の流れを逆転させることだった。

流れを逆転させること、ここまで言い切る力強さがさすがだな。
都会のおこぼれに預かろうというせこい考え方ではなく、
人々が住みたくなるレベルまで引き上げようというのが素晴らしい。

必要が発明に果たす役割の重要性だ。インドの農民と異なり、ICチップの設計者の場合は、米の値段や牛乳の品質に自分たちの生き残りがかかっているわけではない。

分業化が進み、自分のやりたいこととやってることが乖離し始めると
つまらなくなりそうだ。必要に迫られたインドの農民から学ぶことは
たくさんありそうだ。必要なものをつくるのがきっと本質的だから。

学生たちの行動を後押ししていたのは、「ずっと欲しかったけど、どこにも売っていないものをつくりたい」という欲求だった。彼らがつくりたかったものは、実用的なもの(時計と格闘しなければアラームが止まらない目覚まし時計)からやや奇抜なもの(オウム用のWebブラウザ)、想像もつかない突飛なもの(叫ぶ欲求を満たす携帯用スペース)にまで及んでいた。彼らを突き動かしていたのは、職業的な動機ではなく、個人的な動機だった。目標は新聞を発行することでも、特許を申請することでも、製品を作ることでもなかった。自分の発明品をつくり、使うことの楽しみ、それが唯一の動機だった。

今の自分に必要なのは、実際につくってみることだろう。
その次に必要なのは、基本的な物理学の知識を身につけること。
熱力学とか電磁気とか、まだまだ理解が浅いからだ。
自らの生活を通して、不便さを認識し、解決策を模索する。


手を動かしてつくるのが重要だなんてことは、ずっと前からわかっている。
自分に必要なのは、刺激じゃなくて行動することなのもわかっている。
でも現に作れていないわけで、それはきっとやる気がないからだろう。
本を読んだり、ブログで言葉遊びをしてる暇があれば、さっさといろいろ
作ってしまえばいいのに、それをしないのは、やりたくないからかもな。
行動を妨げるものを飛び越えるには、締め切りが必要か、と今思った。