Accelerate2日目の残り

3ヶ月前に書いたイベントの感想の続き。
http://d.hatena.ne.jp/pho/20100923/p3

Mozilla

appleはmonetizationするのに良いプラットフォームだけど、webも依然として良いプラットフォーム。そんなわけでブラウザ重要。Mozillaの最先端のことはhacksというサイトで紹介されているそうだ。
http://hacks.mozilla.org/
それからオープンにすることについていろいろ言っていた。秘密というのは維持するのが困難だ。秘密にすることがcost-freeなんて考えるのは大間違い。できる限りnegotiationが必要とされないようにしたいとのこと。大切なのは自由でカオスな状態と、規律と秩序の状態のバランスを考慮すること。Mozilla labにはTeamに150人いて、contributorは1000人くらい。Testerが10000人くらいで、Userが約40万人だそうだ。主要なプロジェクトは17もあるとのこと。

Zynga

ソーシャルゲームの面白さはいまいちわからないが、この講演を聴いて少し興味を持った。Farm Villeで集めたお金をハイチに送ったりしているそうだ。
http://www.zynga.org/
こんなふうに畑を耕すゲームをしながら、実際に農場が増えたりするのは面白い。学校を作るゲームをしながら実際に学校ができたりすると興味深い気がした。そういうつながりがあると資金集めをしやすいのかななんてことを思った。ソーシャルゲームというのは、新しいe-mail、chat room、instant messengerを組み合わせたものなんだとか。スマートフォンだと利用者は大幅に増えるとのこと。Amdonのときも思ったが、ゲームにしてみるというのは、一つのやり方として有効かもしれない。

Linkedin

5億人のプロフェッショナルをつなぐサービスであるLinkedin。Virality(口コミで広がる)、network effects(どんどん広がる)、user generated content(ユーザーがコンテンツを作ってくれる)の3つが重要らしい。

  • 専門家にアクセスしよう
    • 自分のプロフェッショナルネットワークに質問を投げかけよう
    • (間接的な)同僚から答えを受け取ろう
    • (例)たったの48時間でUKの税の専門家と直接コンタクトできた
    • (例)VCに紹介することでお礼した
  • 目的を明確にせよ
    • connect the world professionals to make them more productive and successful
    • (世界のプロフェッショナルをつなぎ、彼らの生産性を高め、成功に導く)

とてもシンプルでブレがないところがいいと思った。
ユーザーのうちの220万人はsmall businessのownerだったり
計算上マイクロソフトの従業員の90%以上がユーザーだったりする。
採用とかマーケティングとかにも使えるよーとのこと。

youtube

National University of Singaporeの学生で交換留学でスタンフォード大学に行って、barcampとかhackersonとかyahoo campとか参加して、従業員が15人のベンチャーであるYoutubeで働くことになったそうだ。やった仕事はデザイン。youtubeでは実験的な試みをtesttubeというサイトで公開しているそうだ。
http://www.youtube.com/testtube?hl=ja
その当時youtube社内では「なぜ人は面白いビデオを撮って、しかも公開するのか」という問題について考えていて、いつも顧客とそれについて話をしていたとのこと。

  • 数字を知る
    • 自社のウェブサービスに関する数字を毎週自動的にチェックできるようにする
    • 定性的/定量的フィードバックに基づいて製品の方向性を決める
    • 誰もが自分のものと思えるようにする
  • ゲームデザイナーのように考える
    • メタファー、ゲームのメカニズム
    • 目標、モチベーション、インセンティブ
    • ユーザ間の相互作用を活用する
  • 取り組んでいることにフォーカスする
    • 効果のないところに翻弄されない
    • ユーザーがバグに気づいていなければ、そこは使ってないってことだ

ユーザーが注目しているところを決める、フォーカスする、シンプルにする、もっとフォーカスする、もっとシンプルにする。ユーザーが欲しがっている部分にエンジニアを投入する。

ページ上におけるアテンションの軍拡競争(arms race)となっている。大切なのは、自分たちの数値(metrics)を最適化すること。アジアの人はhumbleでshyなので、アジア展開はなかなか大変だったそうだ。

  • 最後にyoutubeの歴史をちょっと振り返る
    • 2005年:online dating siteという状態になっていた
    • 2006年:タブが4つ
    • 2007年:「他の人が見ている映像」がアジアで人気
    • 2008年:強めの色にしようとしたけど、結局ローンチされず
    • 2009年:タブは2つに

長くなってきたので一旦区切る。