グヌン・ムル国立公園

旧正月(中華系の人は太陰暦の正月を祝うそうだ)を利用して、マレーシアのボルネオ島インドネシア語ではカリマンタン島)にあるグヌン・ムル(gunung mulu)国立公園に行ってきた。グヌンとはマレー語で「山」という意味らしい。

といってもあるのは山だけでなく洞窟とジャングルもある。秋芳洞屋久島と大山あたりがくっついた感じだろうか(知らないけど)。泊まったのはこのロッジ。

国立公園内にあるので、朝食前に気軽に散歩できるくらい良いロケーションだった。

主な道はきちんと整備されていて、川にも橋が架かっている。歩くこと40分、山が見えてきた。

洞窟はガイドなしでは入れないけれども、勝手に入ると迷子になりそうな感じ。


洞窟の中で写真を撮るのはつらいものがあるな。二日目は船で移動して別の洞窟を見学。

そもそもここは陸の孤島と呼んでもよいくらい不便なところにある。最寄りの都市までこの船で1日。4WDでも1日。今でこそ空港があって飛行機で30分でアクセスできるものの、飛行機が飛ばなければ身動きが取れなくなってしまう。そんなわけで川は非常に重要な交通経路なのだなあと船で移動して感じた。

石灰岩が長い時間をかけて雨で浸食されている様子がよくわかる。


洞窟のスケールの大きさには圧巻というしかない(写真を撮るのは非常に困難だった)。clear water caveというだけあって、水が非常にきれいだった。一見汚そうだが、透明度が非常に高い。

3日目は滝を見に行った。足場が悪く厳しい感じだったが、なんとか着いた。

葉っぱの上を裸足で歩くと本当にフカフカで驚いた。他人から聞いてきた話じゃなくて、自分の目で見たこと、自分が実際に体験したことが大切なんだと感じた。ちなみに雨がけっこう降った。また夜の雰囲気は昼とは別物である。

今回、帰りの便がキャンセルになってしまったため、航空会社に宿を提供された。

次の日の臨時便でなんとか脱出できたが、乗り継ぎ便の臨時便はなく、通常便は旧正月で全部満席だったので、もう一泊分宿を提供された。

その後は別の航空会社だったので保証はなく、ほとんどキャンセル待ちでかなり絶望的だったが、なんとかルートを見つけて帰還。日曜日の昼に帰る予定だったのが、月曜日の夜になってしまった。そんな陸の孤島だけど、東南アジアにいて時間のある人は行ってみたらいいと思う。最後に小ネタ。

ジャングルにあるジムだからジャングルジム。なんなんだこの絵はって思ったら元ネタがあった。
http://en.wikipedia.org/wiki/Jungle_Jim