スオメンリンナの要塞
船で島に行った話。ヘルシンキでは海沿いで市場が開かれていたのだが、そこからフェリーで15分程度のところにスオメンリンナの要塞がある。なんとなくパンフレットを見て目に留まったのでそこに行くことにした。雲がいい感じ。
着いた島はのどかな感じだった。
海軍学校があったり、
教会があったり。よくわからずミュージアムに行ってみたらこんな絵があった。
日本のどっかの大学の西洋史学のゼミあたりで学生が交代で文章を読み上げて作ったような音声ガイドによると、そもそもこの要塞ができた当時、ここはスウェーデン領だったそうだ。ロシアにやられっぱなしだったのでせっせと強力な要塞を作ったらしい。形は五稜郭みたいな平城で、デンマークのハムレットの城もそうだが星形である。いろんなところに砲台を設置して、やってくる船を打ち払うんだそうだ。この難攻不落の要塞はロシアの攻撃でも陥落しなかったが、スウェーデンとロシアの講和条約でロシアに明け渡されてしまう。そしてロシア領になったとのこと。1854年のクリミア戦争の際、イギリス、フランス海軍がここまでやってきて、上の絵のようにこの要塞を包囲して砲弾を撃ち込んで陥落させたそうだ。ロシアはこの要塞のメンテナンスがいまいちできてなくて、あっさりやられた模様。その後フィンランドが独立し、この要塞はフィンランドのものとなる。
こんなのどかな島にそんな激しい背景があったとは全然知らなかった。
確かに海に向けて砲台が並んでいる。
ここで包囲されているとか想像するだけでもぞっとする。
強い潮風の中、でこぼこした道を歩きながらそんな想像をしたのは楽しかった。
フィンランドの旗
王の門
フェリーで市内に戻って、中心部を散策。
穏やかな人々が住むのどかな場所だった。
次なる目的地、マドリードへ移動。
夜8時半に空港に着いて地下鉄でバスターミナルに行き、さらに夜行バスで移動しようとしたが次のバスは午前1時半とのこと。
暇なので夜食食べたり、ターミナルのベンチで横になって寝たりした。スペインはフィンランドと比べてなんか汚いし、設備がいまいちだけど、圧倒的に安い。このサンドイッチセットが7ユーロとは驚いた。ハムサンドは生ハムで美味しかった。
本日の出費(9月15日)
ヘルシンキ分
水 0.96
バス 4.5
アップルパイ 1
サーモン 10
船往復 6.5
ミュージアム 6.5
カフェ 9.3
バス 4.5
マドリード分
メトロ 5
サンドイッチ 7
バス 17.53
水 1.6
(単位はユーロ)