nano tech 2005

東京国際展示場に行ってきた。nano tech 2005である。
わりと自分の研究に近いのもあった。
三菱電機の人とMRAMのことを話した。
日立の人に基礎研、中央研、日立研の違いを聞いた。
JEOLの人に薄膜装置のことを聞いた。
住友商事の開発チームの人に仕事内容を聞いた。
カナダ大使館の人に新卒でカナダに就職できるか聞いた。
フランスのリール地方の人にビザに関して聞いた。
北イングランドのブースでウーロン茶を飲んだ。
一体何がしたいんだろうか。
一つは決まってる。ちなみにそれはコンサルタントではない。


一年くらい前からなんとなくコンサルタントを志望してきた。
研究に限界を感じたり、もっと楽しいことがあるんじゃないかとか
まあいろいろ考えてそういう方向にいった。
MITでPh.Dをとっている大前氏の存在があるから
理系でもコンサルになれるんだとか
理系の方がむしろコンサルに向いているんだとか
理系のコンサルは少ないから重宝されるとか
今思えばずいぶんと勝手なことを考えていた。
でも面接などいろいろな機会を通じてそれは微妙に違う
ということがわかった。


理系にも理論系と実験系がある。シミュレーションは実験系かも。
非常に語弊があるかもしれないが、理論というのは人数が全然
必要じゃなくて、一人でも『お告げ』があればなんとかなるところ。
実験というのは天才がいなくても、手作業や努力でなんとかなる
という分野。コンサルに向く理系は明らかに理論系である。
考えて考えて考えつづけることが仕事なのだから。
物理学の理論を勉強するのを放棄して、それなりに実験して
結果を出しちゃった者勝ちの路線に進みつつある自分は
考えることを放棄しているわけだからコンサルに向くわけがない。
博士課程に進むことをやめた時点でコンサルも違うのだろう。
今戦略系が一社残ってて、まあまあ進んでて交通費も
しっかりもらってるけどそういう違和感がある。
本当にそれがやりたいのかという感じで。