クリエイティブコモンズ

近頃ちょくちょくタイトルを書き忘れてしまう。意味不明なので気をつけよう。


今日は著作権がらみで書こうかと思う。知的財産法の一つで将来的に
関わっていきたいものの一つだし、非常に興味があるから。
クリエイティブコモンズがようやくしっくり来たというのも理由の一つ。
このサイトも昨日からクリエイティブコモンズライセンスを使い始めた。


特許権というのは申請して認可が下りないと認められないのだが
著作権は創作物が完成すると同時に(完成してなくてもいいかも)認められる。
デジタル化が進んだ現在では非常に手軽に他人の創作物をコピーできてしまう。
このコピーを技術的に規制したのがよく音楽ファイルについているDRM
でもせっかく簡単に広める手段ができたというのに規制してしまっては
もったいないんじゃないか、多くの人が書き換えて創作物が進化していく
というのもおもしろいんじゃないか、という流れになったかどうかは知らない。


現行の著作権法によると(まだ民法や刑法と知的財産法の関わりを読んだ
くらいで全然勉強してないけど)無断で上演、複製、改変とかできない。
CDを買ったとしても、そのCDを店のBGMとして流すのは違法だったりする。
商用じゃなければいいとかそういう細かいルールが存在せず、全て適用か
全てフリーのどちらか。細かい規定をやろうと思えばできるだろうけど
一般に特に何も指定しないから再利用というのがほぼ不可能である。


PCを使えばいろいろアレンジしておもしろいことができるという可能性が
広がっているけれども、現状では著作権フリーのものを使うか違法行為を
するしか手段はない。合法的にリミックスなどのアレンジをできるように
して、可能性を広げようというのがクリエイティブコモンズ


著作者の名前を入れるならどう使っても、どう形を変えてもOKというものや
非商用であればどう使ってもいいというもの、改変しないなら複製可とか
そんな感じでいくつかバリエーションがあって、著作者が自分で選べる。
ちなみにこのサイトは非商用ならOKということにした。詳しくは本家へ。
http://www.creativecommons.jp/index.html
XCOOLというpodcastクリエイティブ・コモンズの人がゲストとして話をしている。
http://xcool.cocolog-nifty.com/xcool/2005/11/xcool_vol109__d82d.html
非常にわかりやすいのでこっちもおすすめ。このなかでコーネリアスの曲が紹介されている。
いちはやくクリエイティブコモンズという形で曲を提供したので有名らしい。
http://hotwired.goo.ne.jp/original/cornelius/
かなり古いがその当時のインタビューもある。


自分が作ったものをどのような形で公開するのか。そういう当たり前のことが
これまでは決められなかった。(厳密には決めるテンプレートがなかった)
そういうわけで新しい著作権の形として非常に面白いと思う。
クリエイティブコモンズという概念を考えたローレンス・レッシグ教授
http://blog.japan.cnet.com/lessig/
が改めてクリエイティブコモンズとは何かを説明してくれている。
http://creativecommons.org/weblog/entry/5661(英語)
非常にわかりやすく面白いのでぜひ。Web2.0 2004でレッシグ教授が講演した内容が
podcastで聞けるのでこっちもおすすめ。リミックスの素晴らしさを説いている。
http://www.itconversations.com/shows/detail332.html(英語)
リミックスと聞くとヤマハプレイヤーズ王国を思い出す。
http://players.music-eclub.com/players/
誰かが詩を考えて、それに曲をつけた人がいて、ボーカルをやる人がいて
コーラスをつける人が何人かいて、ダウンロードアップロードを繰り返すたびに
曲がどんどん進化するとかいうやつ。非常に面白い流れだと思う。


参考文献:著作権法
http://www.cric.or.jp/db/article/a1.html#2_3c