ストレス

以前ストレスが全然ないみたいなことを書いたので
今日はそのあたりに関連して思ったことを書いてみたい。
まず定義を明確にしておこうと思う。
調べてみると思ったより意味が広いみたい。
http://www.stresscare.com/info/what.html

 ■悪いストレス
  (distress)
「悪いストレス」とは、例えば、過労、悪い人間関係、不安など、自分のからだやこころが苦しくなったり、嫌な気分になったり、やる気をなくしたりするような刺激とその状態のことをいいます。

とりあえずここではこのdistressをストレスと呼ぶことにする。


以前書いたように近頃全然ストレスを感じていないのだが、他の人が自分と同じ環境に
おかれた場合にストレスを感じないかというとそんなことはないと思う。
おそらく100人いたら90人以上が耐えられない仕事じゃないかだろうか。
だから他人に自分が今やっている仕事のおもしろさを伝えるのは非常に難しい。
要は自分がこれまでやってきたことと関連しているので自分の能力がある程度仕事を
やるために必要な水準を満たしていて、性格も仕事の種類にマッチしている気がするし、
人間関係も比較的うまくいっていると自分では思っているからストレスがないんだと思う。


前置きはそのくらいにして、そろそろ本題に入る。
基本的にストレスとは期待と現実のギャップだと思う。自分が当たり前だと思っている
水準まで現実の物事が達していないとき人はストレスを感じるんじゃないだろうか。
「イライラする」という表現に言い換えることも可能かもしれない。
列車が定刻通りに発車するのが当たり前だと思っているのに、発車しないから
イライラする。待ち合わせの時間に知り合いが来ないからイライラする。
自分が教えている相手があまりに無能なのでイライラする。
通勤する電車が快適なのが当たり前だと思うのに、混みすぎていて不快でイライラする。
テレビを見ていて中断されないのが当たり前だと思うのに、CMで中断されて
イライラする。周りの人よりも明らかに自分の方が一生懸命働いているから
給料に差が出て当然なのに、全然差がないからイライラする。
とまあ挙げはじめたらきりがないくらいあるけど
期待と現実のギャップという考え方でそんなに間違ってないと思う。


こういうネガティブなストレスはなくした方がいいと個人的に思うし
実際にできる限りなくすように心がけているわけである。
具体的にどうするかといえば、単純に考えてやり方は二つ。
期待を下げるか現実を上げるか。当たり前すぎるんだけど。
列車は定刻通り来ないものだと思えば、普段定刻どおり来ていることが
奇跡みたいに感じられてありがたみも感じられてイライラしないだろう。
あらゆるものをあきらめたり、そもそもなかったとして考えて
あらゆる期待をなくしていくと理論的にストレスはなくなるはず。


でも単にあきらめるだけだと悲しい。不快な通勤電車が当たり前だって
思い込ませることは可能なのかもしれないけど、そういうのって不自然だと思う。
通勤時間を変えるとか路線を変えるとか自転車で通うとかいろいろと手段は
選べるわけだから、現実の方を改善して期待まで持っていくアプローチが取れる。
自分でどうにかできることをできる限り改善して、自分ではどうにもできないことを
あきらめるとか忘れるとか関心をなくすとか割り切ってしまうと
たいていのストレスはなくなるんじゃないかと感じている。


毎日飲み会とか嫌だし、チャイムがなる会社で管理されるのとか嫌だし
毎日客に頭下げて仕事をするのも嫌だし、いろいろと嫌なことはあるわけだけど
それをきっちり理解したうえで、優先順位をつけてベターなものを選ぶなら
世の中別にそんなに悪いものじゃないような気がする。
きっちり情報を集めて全体を理解した上で自分に合うもの、合わないものを
取捨選択していくとそんなにひどいことにはならないんじゃないだろうか。