がんばらない技術

技術というほどでもないけど、ずっと前から思ってたこととか
ここ二、三年意識していることとか書いてみよう。

がんばることは、かっこ悪い。
でも、がんばらずにできないのは、もっとかっこ悪い。

個人的に常々そう思っている。小学生か中学生の頃から。
だからがんばらないと、ではない。
いかにして、がんばらずに目標を達成するか。
戦わずして勝つ。努力せず、気がつけば終わってる感じ。
がんばってなにかをやってるうちはダメだと個人的に思う。
努力が成果につながる場合もあるけど、いつもではない。
がむしゃらにやるだけではしょうがない。


で、具体的にどうするか。
結論から言えばマインドハックというか自己暗示かと。
いかに自然に生活に組み込むか、いかに自分に負荷をかけずに
自分の行動の中に溶け込ませるか。ストレスを感じさせないか。


要するに、自分にとって勉強とはなんなのかということ。
このあいだ、「最近がんばって本を読んでいる」と言ってる人がいた。
本ってがんばって読むものなのか。知らなかった。
気がつけば読んでいるものだと思ってたけど、そうじゃないのか。
そんなこともがんばらないといけないなんて大変な人だな、と思った。
がんばってブログを書くとかも信じられないな。人ががんばって減らしてるのに。
がんばって英文記事を読むとか、がんばって情報収集とか、
世の中がんばりやさんが多い。楽しいからやるんじゃないのか。
毎日メールをチェックするのと個人的に同程度の当たり前なことなんだが。
仕事も楽しい。負荷がかかりすぎない限り。


やりたくないならやらなきゃいい。やりたければやればいい。
それじゃあ何もやらなくなるっていうなら、少しずつ組み込めばいい。
半年前から予備校に行き始めて、そろそろ週3になるんだけど、
けっこう楽しんでいる。行くのが苦痛になったことはほとんどない。
よくわかんないけど、スタートが良かったんじゃないかと思ってる。
試験が一年後だから、最初にがんばると絶対モチベーションがもたないと思った。
だから、最初は予習復習一切せずに、半分くらいわかればいいやという感じ。
論文の小テストとかあったけど、当日電車でチェックするだけ。
それ以上やると勉強が嫌いになるから。それだけで6割くらい取れたとか
まあそんな感じでゆるーく続けて今に至る。キツく締めるとダメになるから。
だらだらやってるけど、ちゃんと休まず出てるし、なんとなく外観がつかめた。
全体像が見えてきたら、あとは受験勉強と一緒だから気分的に楽。
過去問があって、自分の弱点もわかったら、あとやるだけだし。
ダメなら来年があるし、という程度でちょうどいい。
負けず嫌いな自分の性格なんてもうとっくに把握している。
コイツは無理をさせるととことんやってしまうから、止めないといけない。


習慣にして、やるのが当たり前にする。やらないとなんか違和感あるような
ところまでもっていけば、いいか悪いか別として変化は現れると思う。
ファインプレーはいらない。
事前に先読みして落下点に入れば楽々取れる球を
スタート遅れてダイビングキャッチするなんてかっこ悪い。
職人は当たり前に仕事をこなすのだから。
日常的に、当たり前のようにやるのが、がんばらない技術かと。
人はコツコツやってるっていうかもしれないけど、
コツコツやってると意識しているうちはダメ。忘れるくらいがちょうどいい。
毎日やらなくちゃいけないという強迫観念もダメ。
三日坊主だって10回やれば一ヵ月分。やめたら再開すればいい。
ストイックと感じてたらいけない。それが当たり前と思うこと。
誰にも強要する気はないし、合わない人はやらなければいい。価値観の問題だから。
でも、気がつけばここまで来たってのは、なかなか良い気分だと思う。