MVCの可能性 アジアパシフィック医療改革フォーラム

シリコンバレーに行ったときに、ピクセラの井手さんが
紹介していた団体が主催するセミナーに行ってきた。
日本では医療系のジャンルに含まれる会社に勤めているのに
医療関係に疎いけど、ちょっと興味があったので。
NPO法MVC理事で眼科医の武蔵氏の講演がメイン。
http://blog.goo.ne.jp/med-venturehttp://telemed.blog69.fc2.com/blog-entry-16.html

感想

医療業界のナレッジシェアは、全然知らない分野なので面白かった。
地域間の距離よりも医局、大学の間の壁の方がコラボレーションを
妨げているというのが非常に興味深い。ここのSNSがそれを
わりと楽に?乗り越えたというのも、何か新しい可能性を感じる。
わからないことを書き込めば、答えが返ってくる仕組み。
これがあれば、参加者約600人の知恵や経験を活用できるので
1人でどう治療したらいいかずっと考えるより良さそう。


話のメインではなかったかもしれないが、個人的に
かなり印象的で危機感を抱いたのはセミナーである。
弁護士を招いて医療訴訟について話を聞いたり
税理士を招いて税金についての話を聞いたり
資産運用について聞いたり、医療経営について聞いたり
医療関係の特許の話を聞いたり、といろいろやってる模様。
医者になったからと言ってそれで安泰とは思わず
専門家を招いて常に最先端の知識を入れようという姿勢が
非常にすごいと思ったし、それに比べて自分は、と思ってしまった。


全体を通じて印象的だったのは、この武蔵氏の考え方。
別に儲からなくても、画期的で便利なものができればそれで良い。
最終的には善意に基づいて少しずつでも良いものができると期待する。
プランが壮大で楽観的なんだけど、現実はちゃんと見てて、すぐアクションを起こす。
どこかで見かけたような気がする。これも京大カルチャーか?

講演の主観混じりのてきとうなログ

医療実務の研究会を通じて、
医療人の知的・人的交流を活性化させ、
日本の医療水準の向上に貢献します。


全国600人以上のMVCメンバー
臨床、趣味等、討論・交流をする
招待制なので、メンバー以外は入れない。
http://mvc-online.jp/
医療の研究を続けていても、なかなかフィードバックできない。
医療機器に携わる。特許を2件とる。
世の中に出して社会貢献をするとなると、ハードルが高い。
壁を越えた人からサジェスチョンをいただける場がない。
九州の医師が知りたいノウハウを、大阪、東京などの医師が知っているかも。
全国規模で医師がつながる情報基盤
2chの医療など、他にもあるけど、
匿名性だと、悪意に満ちてくる場合がある。
手軽に書けるが、知恵をつなぎにくい


妨げるのは地域ではない。医局、学会など、縦割り。
隣の病院がどんなことをしているかわからない。
セミナーは医療そのものではなく、周辺を学ぶ。
ベンチャースピリットをもった医者が集まる。
定例会だけでなく、オンラインで24時間見られるようにする。
アクセスの多い時間帯は23時。仕事が終わった時間か?
ブレインストーミングから生まれたMVC
2004年12月12日開始
弁護士、税理士、弁理士、コンサルタント、など人を呼んで
資産運用、医療訴訟、医療経営などの実用的なことを習う。
Medipedia電子医学事典 2006年9月9日
覚えやすい日付にする。
MVC-online SNSがベースとなる
six degrees6人いればつながる。
医師の数は23万人 歯科医師5万人
2、3人いればつながるんじゃないか。


どのような治療が最適かの相談を掲示板に投稿
現実的には全然相談なんてしていない。
地域を越えてアドバイスをもらえる場があると意義がある。
京都大学京都府立医科大学  100年の壁に穴をあける
距離は近いけど、学会レベルで相談することはあるけど
実名で掲示板でやりとりができる。
地域ではなく医局、ドクターの意識が妨げている。
ノウハウが投稿される。アメリカには質問して答えてもらえる場がある。
研究室独自のノウハウみたいなのがある。弟子に代々引き継がれる。
このノウハウが共有されれば研究も早まる。
自分の差し歯が割れた相談を画像つきで投稿
コメントをもらい、治療過程も投稿。遠隔医療の可能性
署名集め、署名用のサイトをつくる。数千人分の署名
医師会 開業医の集まりはある。
勤務医の集まりはない。マジョリティの声が届く場所はない。


ドクターだけで集まると研究領域の話もしたい
いろいろとコミュニティができる。
時間とともに流れてしまうので、創作物として残そう。
http://medipedia.jp
ジミー・ウェルズ
匿名性の高いところよりも、実名のところがいい
執筆者の質を確保できる媒体にしたかった。
30名登録 60から70単語
終わりのない辞書。


ウェブで全てが解決するわけではない。
いろいろと可能性を秘めている。
レボリューションではなくイノベーション
壊すのではなく新たにつくる。
Free 大学など関係なく
Friendly 建設的に
Fair 
Fine
Flat 上下関係なく
何でも言い合えて、なんでも書き込めるようなもの


サイトを長続きさせることを念頭にする
ひとまずバナーはなしにする。
SNSは別にそんなに高くない。サーバーの管理費は大したことはない。
NPOのランク付けをする?未確認情報
7割8割が勤務医、残りが開業医
30から35歳がピーク。
セミナー、年会費を技術開発顧問にやっている
LLPも考えたが、本業を持ったドクターが参加しやすいのはNPOか。
始めて2週間だが、いろいろな人に参加してもらいたい
善意の元で動くサイト。アカウントをどう決定するか。
勉強中の学生が書き込んだところで別に悪くはない。
更新して良いものができるのなら良い。
医師の方言は残るのではないか。意思疎通は可能。
ドクターがドクターに向けて話す。一般の人が見ることになると
書き込みがやりにくい。どの言葉を使えば良いかなど


医師専用のSNSは調べた限り出てきてない。ひょっとしたらあるかも。
Medipediaに関しては9月6日にイギリスでMedipedia.ukがはじまった。
mixiでは公開できない病気をもつ患者のSNS
コミュニティではできないのか?
医師同士で話をしても結論がでないものもある。
転職(課を変わるなど)などの情報がない。業者に入ってもらう。
全く別の入り口から入る