第4回 2ちゃんねるってすごい

2ちゃんねるがすごいという、例としていくつかピックアップしようと思ったんだけど、今見るとあんまりすごくない。いわゆる祭りという状態だったんだろう。なんかよくわかんないけどすげーって思ってたんだろうな。というわけで、冷静に見ていこう。

2ちゃんねるとは

一言で言えば、巨大掲示板群。正確には、『「ハッキング」から「今晩のおかず」までを手広くカバーする巨大掲示板群』。板とかスレとかも確認しておいた方がよいかも。育児板とかダウンロード板とかそういうカテゴリに分かれていて、それぞれの板の中に、掲示板が大量にある。その一つ一つをスレッド(スレ)というはず。たぶん。管理人については、wikipediaが詳しい。
西村博之 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E5%8D%9A%E4%B9%8B

「嘘を嘘と見抜けない人には(掲示板を使うのは)難しい」

この一言がすべてを象徴している気がする。どう書いたらいいかわからないので、並べてみた。

田代砲

田代砲とは/ 通信用語の基礎知識/ 田代砲/ 超田代砲
http://www.paradisearmy.com/PASOK7S.HTM

世界最大の匿名掲示板群である 「2ちゃんねる」 内で 2001年12月末に1号機が、及び翌 2002年4月末に様々な改良型が開発され、そのまま配布・実戦に用いられたものです。 ネット投票で決定、選出者が表紙を飾る米 TIME 誌の「今年の人 (PERSON OF THE YEAR)」 (2001年)、「アジアのヒーロー (Asian Heroes)」 (2002年)各1位に、盗撮や覗き、覚せい剤所持で逮捕された同名のタレントを押し上げる為に 「にちゃんねらー」 たちによって一斉発動されました。 

神のイカズチという表現がかなり笑える。ネットでアンケートとかをやってはいけないという例。

ウィキペディアの攻防|笑えるひとこと.com

http://ameblo.jp/kougen/entry-10007917580.html

ウィキペディアのラルクの項にハイドの身長は156cm、と書くと数時間以内に消される

消したり書いたりという激しい攻防。ある種のゲームっぽい雰囲気。ファンがムキになって消すのが面白い、と最初思ったんだけど、実は書いてるのも消してるのも2ちゃんねらーじゃないかって気がした。それならけっこうたちが悪い。2chというかネット自体が、情報源として100%正確じゃなくて、80%くらい合ってたらいいんじゃない、というスタンスであるということは、あまり認識されてないように思う。

まとめ.com: 2ちゃんねる/掲示板 >役立つ

http://ma-to-me.com/archives/1/4/index.html
群衆の叡智ってのは、すごいというのがよくわかる。個人でここまで集めるのは不可能。

CNET Japan Blog - 梅田望夫・英語で読むITトレンド:「電車男」に見る2ch文学の可能性

http://blog.japan.cnet.com/umeda/archives/001285.html
電車男というのも、けっこう象徴的な存在だと思う。

ネットの向こうの不特定膨大多数への信頼の有無

これをまさに表しているんじゃないだろうか。

まとめというか言いたいこと

「敵に回すと手強いが、味方にすると頼りない」と言われる、2ちゃんねらー。団結して投票して、スクリプト書いて、Timeの表紙に田代を載せようとしたり、wikipediaで遊んでたりするわけだけど、まとめ.comを見ればわかるように、非常に有益な情報のやりとりもしているし、電車男からもわかるように、懇切丁寧にアドバイスしたりするのである。端末の向こう側には人がいるわけであり、多少ふざけることはあるとしても、基本的にそんなに悪いやつらではないと個人的に思っている。まあ十把一絡げにしてもしょうがないんだけど、大雑把な傾向としてそんな気がする。匿名だから悪いことをするとか、実名だからいいとかそういう単純な話でもないと思う。スレッドタイトル検索(http://ttsearch.net/)で電化製品の噂を検索したり、まとめサイトでかるーく楽しんだりする程度のゆるいもので、肩肘張らないでやっていくのがいいと思う。