ビザを更新しないこと(2021年12月31日の記事)

2010年にシンガポールに住み始めてから、年に1度は帰国していたように思う。日本に行くならヨーロッパを旅行したいと思うときもあったが、外人視点になってから日本の地方都市を旅行するのは何物にも替えがたい良さがあると気がついた。各地の日本酒も美味しい。そんなわけで日本に行っても東京に立ち寄らないことが多かった。
そんなときにコロナである。無理やり一時帰国することはもちろんできたが、そこまでして東京に行って、地方都市を自由に旅行できないとか正直日本に行く意味がない。一時帰国という概念をもう消滅させてしまっていいかなと感じた。日本に戻るときは地方都市を気兼ねなく旅行できるようになってから、日本と外国を行ったり来たりするのは非現実的なので帰国したら1年以上国境を越えないことに決めた。
インドビザは2022年4月までの3年ビザであり、ちょうどいいタイミングだしもう散々旅行したし更新しなくていいかなということで2022年3月に帰国することにした。2年2ヶ月ぶりの日本である。その後どうするかわからないけど、その後世界がどうなっているかわからないからなーというコメントしかない。
物理的な身体はそんな感じで移動するけど、仕事は基本的にオンラインなので今までと何一つ変わらない。3.5時間の時差がなくなる分、自分への負荷は小さくなるのかもしれない。
コロナのおかげでリモートワークになり、グルガオンにいても、バンガロールにいても、アンダマン諸島にいても、チェンナイにいても、強制隔離施設にいても、青森にいても、高知にいても、沖縄にいても、浜松にいても、京都にいても、頭も手もフルに動いて安定して遜色ないアウトプットを出せて、なんの違いもないという状態にしていけたらいいなと思っている。