インド南部の高原地帯

寒くて空気の悪いデリー近郊から脱出したのは昨年の11月23日のことである。日本と毎日のようにzoomミーティングが入っているので、日本の祝日を移動日としたのを覚えている。
最初に行ったのはバンガロールである。オンラインセミナーが2つ入っていたので12月2日までじっと動かずにホテルの部屋で働いていた。洗濯物が戻ってこなかったり、電動カミソリが充電不能になったりしたが、minisoで色々補充して乗り切った。あとはワイン飲んで、ビール飲んで、肉食べてた。
その後、マイソールで一泊した後、タミルナードゥ州Ootyにバスで向かった。ニルギリという紅茶の産地でも山岳鉄道でも有名な場所である。同じ高原地帯でも北部のヒマラヤの麓とは文化圏が全然違うのが興味深い。インドの高原地帯には色々行ったが、チベット、英国植民地、ヒンドゥーをどんな割合でブレンドするのかによって特色が決まってくるという仮説を個人的に立てていて、そんなに外れてないと勝手に思っている。紅茶も鉄道も当然英国植民地の名残である。
次にどこに行くか悩んだが、タミルナードゥのもう一つの有名な高原地帯ということでコダイカナルに向かった。予約したバスがキャンセルになってタクシー代払わされたし、タクシーも真ん中の都市で別の車両に乗り継がされたので全然便利じゃなかった。コダイカナルは太陽観測所から発展した場所だとか。こういう英国植民地の影響が強いところだと教会がいくつもあって、そういえばタクシードライバーもクリスチャンだった。あと高原の特徴として、低地の熱帯にはない植物が多いということで植物園をよく見かける。インド人が行く観光地ということなのだろう。あと興味深いのがプラスチックを削減していて、手頃なサイズのペットボトルの水がない。5リットルのボトルを買って一週間分とした。
行き先というのは割とその場の思いつきで決めていて、このとき気にしていたのは大雨による洪水である。沿岸部が大変そうだから高原ばかり行っていた。この辺りでもう沿岸部は大丈夫らしいと言う話を聞いたのと、バスで10時間で最南端のカニャクマリに行けるのを知ったので、ネタとして面白そうなので行ってみることにした。毎朝ミーティングしてる同僚が住んでいるらしいので気になったという理由もある。
飛行機がデリー着いたみたいなのでとりあえず一旦ここまで。