東京ディズニーランド驚異の経営マジック

ざっと読んで捨てようと思った本が意外と面白かったので書いとく。

東京ディズニーランド驚異の経営マジック東京ディズニーランド驚異の経営マジック
小宮 和行

講談社 1993-05
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前半のオリエンタルランドとか収益関係の話はあんまり興味ないんでざっと読みとばす。

「なぜ、雨が降っているのに濡れたベンチやゴミ箱を拭かなければならないのか」と上司に質問したところ、上司は「雨が上がって、ベンチが壊れていたらどうする?ゲストがけがをするではないか。ただ単にベンチを拭くのではなく、同時に安全を確認することが仕事として大切なのだ」と説明し、

これがいいかどうかは別として、一つのプロセスに2つの意味を持たせるのはよさげ。

よく知られているように、東京ディズニーランドではゲストに対する挨拶は「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」で統一されている。なぜ「いらっしゃいませ」ではいけないのかというと、ゲストが「ウン」とも「スー」ともいわずに挨拶が一方的になりがちだからだ。「こんにちは」と声を掛ければ、たぶん、ほとんどのゲストは「こんにちは」と答える。

これは考えたことなかったけど確かにそうだ。けっこう重要かも。
予想される反応を意識して行動するのは大切そう。

私は彼らに"汚れたからきれいにするのではなく、汚れる前にきれいにすることが大事なんだ"という。

それはそうだな。汚れにくくするってのもやり方としてあるけど。

三月下旬の寒いある日の深夜、若い従業員が「おい、ジャック、お前ずいぶん汚されちゃったじゃないか」と声をかけながら便器の掃除に精を出している。

ここまで徹底しているとは知らなかった。恐るべし、ディズニーランド。
自分の場合どうなるかってのを考えながら読むと、なかなか楽しいかも。