DHBR7月号

新生銀行の株価は全然変わってないみたい。
どうやらそういうことには向いてないようだ。
たいしたことをやらずに結論づけるのは生意気だけど。


DHBRはちょっと読むペースが上がってきた。いい感じである。
一日10ページ程度の論文一つだとあまり無理がなくていい。
研究の方の論文もこのくらい読めばいいと思う。
特集:戦略思考のプロフェッショナル
http://www.dhbr.net/magazine/backnumber/200507.html
・不確実な時代の戦略思考 アナロジカル・シンキング
そもそもケーススタディをやるというのは、まったく同じ障害が
出てくることを想定しているわけじゃなくて、どれだけ応用するか
どれだけアナロジーでうまくやっていくかということだと思う。
ここではアナロジーとして適用する際の注意点が書かれていた。
どこが似ていて、どこが違うのか。そのポイントは重要なのかどうか。
きっちりそのあたりを見極めないと失敗するらしい。


・真の戦略家は「創発」を促す 戦略プランニングと戦略思考は異なる
ミンツバーグがすごいらしいという話は聞いていたが、これを読んで
なんとなくわかった気がする。フレームワークに当てはめるのは
未来が現在の延長線上にあると仮定しているからだろうけど、
実際のところ延長線上にはなさそうだという話。もう一回読もうと思う。


・ジョブ・シェアリングという働き方 一つのキャリアをニ人で築く
これはかなり斬新だった。これまで失業率が上がっているのに、忙しい人は
どんどん忙しくなっているみたいだから、ワークシェアリング
したらいいんじゃないかと思ってた。でもそんなに単純な話ではないという
ことがよくわかった。パートタイムとしてではなく、二人で一人として
仕事をすることがどれだけ大変なのか、でもやればできることだとわかる。
綿密に連絡を取って突っ込みどころを与えないなど、必死さが伝わってきた。


ウクライナで待っていた不測の事態 旧共産主義国での新規事業に役人への賄賂は必要悪なのか
政治が腐敗していたらこんなことになってしまうのかと実感できるケーススタディ。
外国人から見たら日本もけっこう腐敗しているように見えるんだろうな。